学術的意義は、企業の研究開発活動に影響を与える要因として、従来から指摘されていた企業規模や競争状態等にくわえて、産学連携も検討する必要があることを示したことにあります。産学連携が企業の研究開発生産性を向上させ、売上高や粗付加価値という企業パフォーマンスを向上させる可能性を定量的に確認できました。社会的意義は、企業の研究開発生産性を向上させる科学技術イノベーション政策として、産学連携を促す施策が有効に機能することを定量的に示したことにあります。また、産学連携を促す政策として、リサーチ・アドミニストレーター等の研究推進支援人材を適切に配置することが有効であることを示したことも社会的意義と言えます。
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