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2017 年度 実施状況報告書

介護とワーク・ライフ・バランスの経済分析

研究課題

研究課題/領域番号 16K03701
研究機関岡山大学

研究代表者

岸田 研作  岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (30346407)

研究分担者 谷垣 靜子  岡山大学, 保健学研究科, 教授 (80263143)
研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2019-03-31
キーワード介護保険 / 介護離職 / 転職行動
研究実績の概要

介護離職の防止が大きな社会・政策課題となっている。介護が就業にもたらす影響を分析した研究がこれまで多数行われてきた。しかし、離職後の再就職を分析した研究は皆無である。「就業構造基本調査」によると、毎年10万人もの者が介護離職している。しかし、それらの離職者の労働市場からの退出が一時的なものかそれとも半永続的なものかで介護離職の社会的損失は大きく異なる。本研究は、「就業構造基本調査」を用いて、介護離職者の転職行動を明らかにした。主なファクトファインディングは、以下のとおりである。1.介護離職者の大半は、中高年の女性・非正規労働者である。2.介護離職した者のうち再就職する者の大半は2年以内に行っている。3.再就職者の割合は若年者ほど多く、中高年で介護離職した者は早めの引退をする者が多い。4.介護離職前の就業形態が正規の者は、再就職にあたって非正規になる者が一定いる。このことは労働時間を調整することで介護と仕事の両立を図っていると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

「就業構造基本調査」を用いた研究課題については、当初の想定通りの成果が上がっている。「社会生活基本調査」を用いた研究課題については、まだ手を付けることができておらず来年度に行うことになった。ただし、本研究課題の中心は「就業構造基本調査」を用いた研究なので、おおむね順調に進展ていると判断してよい。

今後の研究の推進方策

「就業構造基本調査」を用いた研究については、学会発表後、学術専門雑誌に投稿する。「社会生活基本調査」の個票申請を行い分析を行う。こちらは進捗状況によっては来年度に研究期間を延長する可能性がある。

次年度使用額が生じた理由

海外の学会発表を延期したため。

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公開日: 2018-12-17  

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