研究実績の概要 |
平成30年度の研究実施計画としては,平成28年度におこなったミクロ(大学及び大学関係者)の視点からみた現行システムの課題点とマクロ(国・地方)レベルにおける機能別分化の構造上の問題点の考察,そして平成29年度における質的論理的分析と数理モデルによる分析を踏まえて、主に最終成果発表と論文執筆をおこなうことを当初の計画としていた。 平成28年度中には,既に質的論理的考察を日本国内のケーススタディとしてまとめあげ,佐藤万知氏と研究代表者(渡邉)の共著により”The New Flagship Model and Two Universities in Japan”を執筆し,Berkeley Public Policy Press(カリフォルニア大学バークレー校)から出版された学術書籍Envisioning the Asian New Flagship University: Its Past and Vital Futureの第7章(pp.141-158)として公刊されている。 平成29年度末には,"Changing Missions among Public Universities in California and New York: Application of a Concentration Equality Index"と題する学術論文を,研究代表者(渡邉)と研究分担者(安部)の共著により執筆し,カリフォルニア大学バークレー校公共政策大学院が発行する"Research & Occasional Paper Series, CSHE.14.17"として刊行された。 平成30年度は,当初の計画どおり,研究成果をコンファレンス,学会等で発表することにより,海外や国内での情報発信に努めると同時に,新たな研究テーマやプロジェクトに繋げることに専念した。その結果,韓国,台湾,マレーシアの研究者との共同研究に発展し,平成31年度4月現在,新たな国際共同研究プロジェクトがスタートしている。
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