研究課題/領域番号 |
16K03709
|
研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
上村 一樹 京都産業大学, 経済学部, 助教 (30708376)
|
研究分担者 |
駒村 康平 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (50296282)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 健康診断 / 健康増進 |
研究実績の概要 |
平成30年度は、アンケートデータ関連の処理に時間を費やした。具体的には、自治体に対して配布したアンケート調査、およびインターネット調査のデータ整備である。 まず、自治体アンケートについてである。前年度末の時点で、紙媒体で行ったアンケートの電子化(Excelでの入力)までは完了していた。しかしながら、本研究では、Excelではなく、Stataによる分析を行うため、Excelで入力済みのデータを、Stataで読み込めるように整理する必要がある。 Excelでのデータ入力には、データ入力用に雇用したアルバイトを活用した。そのため、データを整備するにあたり、まずはデータの入力漏れ、入力ミスのチェックが必要であった。この作業は、アンケートの原本を見ながら、すべて手作業で行うしかない。入力漏れや入力ミス自体が多かったわけではないものの、入力内容の正否を1つ1つ確認していく作業には手間を要した。また、Stataは数字以外のデータは基本的に読み込めないため、データの入力漏れや入力ミスを修正したあと、文字で記入されている項目については、数字に置き換えるなどの作業が必要となり、この作業についても、かなりの時間を要する。 一方で、インターネット調査については、すでにStataで読み込める段階になっている。ただ、今回の分析では、自治体に対するアンケートと、一般市民に対するインターネット調査を、居住自治体という情報を通じて統合して、分析に用いる。そのため、インターネット調査単独では分析を行うことができない。 平成30年度を通じて、データ整備自体は進展した。ただし、手作業が多いため、想定よりも時間を要することとなった。そのため、直接的な研究成果を得るには至らなかったものの、研究成果を得ることに向けて前進した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
遅れが出た理由としては、データ整備が想定以上困難だったことが大きい。平成29年度に、紙媒体で行ったアンケート調査を、そのままExcelシートに入力することまでは完了していた。実際の分析を行う前に、Excelシートの内容が正しいかどうか確認し、その後、文字で入力されている内容を数字に置き換える(たとえば、実施中=1,未実施=0などとする)といった作業が必要になる。これらの作業は、関数などにより自動化することが難しく、基本的にすべて手作業で行う必要がある。研究代表者、研究分担者とも、このような修正作業をこれまでに行った経験がないため、時間の見積もりに誤算があった。
|
今後の研究の推進方策 |
研究代表者は平成31年4月より、職場を移す予定である。そのため、平成31年度は、平成30年度以上に、本研究遂行のためのエフォートを確保することが難しくなると考えている。少しでも作業を効率化する、分析の焦点を絞り込むなどの工夫により、できる限り速やかな研究の進展を目指しているところである。
|
次年度使用額が生じた理由 |
平成30年度は、データ整備に予想以上の時間を費やしたため、論文の投稿にまでは至っていない。そのため、平成31年度は、論文の本格的な執筆、あるいは校正などを行っていくことになる。論文の執筆に際しては、推敲を繰り返すことが必要であり、そのためには、印刷用紙、場合によっては印刷用のトナーやドラム等が必要になる可能性もある。また、論文が和文英文どちらになるかは確定していないものの、仮に和文だとしても、英語での要約を付することが求められる。研究代表者、研究分担者ともに、英語圏で育ったわけではないため、英文については、極力、ネイティブによる添削を受けたい。平成31年度に持ち越した分については、上記のとおり、印刷用の消耗品や、英文の添削を受けるなど、論文の質を向上させるための資金として用いる予定である。
|