本申請研究では,研究期間中に,自社株買いに関する論文3本,実証研究における計量経済学的手法に関する論文2本の,合計5本の論文の成果を得ている。自社株買いに関する研究論文3本では,わが国における,自社株買いの公表に対する短期および長期の市場反応,相対取引による自社株買いの実態,自社株買いの達成率にみられるレピュテーション効果の存在について調査を行い,わが国特有の証拠を発見している。また,実証研究における計量経済学的手法に関する論文2本では,頑健性のある標準誤差に関する最新の研究の紹介と実証研究でしばしば用いられる交差項に関する最新の知見について論述している。
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