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2017 年度 実施状況報告書

通貨から視る西アフリカ地域経済の分断と再統合の可能性の検証:20・21世紀

研究課題

研究課題/領域番号 16K03771
研究機関金沢大学

研究代表者

正木 響  金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (30315527)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード通貨 / CFAフラン / 植民地フラン / 西アフリカ銀行 / インド産綿布ギネ / 20世紀 / 21世紀 / 操作勘定
研究実績の概要

西アフリカ地域は、植民地化によって宗主国が形成した通貨圏で分断されることになった。独立後は、旧英領や旧葡領は独自の通貨を発行したが、旧仏領の大半は植民地時代の通貨制度を概ね維持することを選択した。21世紀に入り、西アフリカ全体で一つの共通通貨を創設する取り組みが始まったが、フランスと通貨協力をしている地域は、それが原因で、第3国との通貨統合が困難な状況にある。申請者は19世紀から21世紀までの仏領西アフリカの通貨と金融制度の変遷を、国際的な金融制度の変化等も踏まえて研究をしているが、本研究では、これまでの研究でカバーできていない1901―94年期間の(旧)仏領の発券銀行および地域中央銀行の制度・オペレーション・操作勘定等の動きをフランス銀行等の史料に基づいて明らかにするともに、21世紀の動きを調査することを目的としている。
今年度後期から海外で実施された別課題の国際共同研究加速基金のプロジェクトの方に注力したため、本課題については資料の読み込み、整理、英文でのドラフト執筆が中心となった。したがって、予算の支出も、それに必要な文具やOA機器の更新、英文校閲等にとどまった。もっとも国際共同研究加速基金の課題は、本課題の前課題を国際共同研究レベルに発展させることを意図したものであり、両課題の内容は重なるところもあることを申し添えたい。
なお、前年度に行った調査報告として、日仏歴史学会の会報に新しくなったセネガル公文書館についての情報を掲載いただいた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

他の用務が重なり、研究を予定どおり進めることができなかった。

今後の研究の推進方策

平成30年度秋に日本に帰国し、こちらの研究に注力する予定である。まだ十分に読めていない公文書館で入手した史料を読み込み、CFAフランの形成過程を明らかにする予定である。

次年度使用額が生じた理由

英文校閲費を多めに計上していたが、英文論文の仕上がりが遅れたため。平成30年度中に英文論文を仕上げる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] セネガル国立文書館紹介2017

    • 著者名/発表者名
      正木響
    • 雑誌名

      日仏歴史学会会報

      巻: 32 ページ: 49-55

  • [備考] Researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/read0063355/

  • [備考] Researchmap English

    • URL

      https://researchmap.jp/read0063355/?lang=english

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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