研究課題/領域番号 |
16K03786
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
野村 親義 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (80360212)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | インド / ビジネスグループ / 経営代理会社 / 財閥 / 機能補完性 / 制度補完性 / 植民地 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、自由化以降インド経済をけん引するインドのビジネスグループ(財閥)の歴史的起源を、ビジネスグループの前身経営代理会社の機能解明を通じ、明らかにすることであった。本研究は特に、経営代理会社が傘下企業に、資金融資・人材育成など相互に補完的な機能を通じ影響を与えていたことに注目しつつ、各々の機能の内実を、未利用の一次史料と最新の経済理論を用いて解明することを、特筆すべき研究課題としていた。 本研究は、経営代理会社が、傘下企業に質の高い情報提供を行うことで、金融・労働市場の不完全性に直面する傘下企業の効率性・生産性向上に資していたことを明らかにした。
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自由記述の分野 |
インド経済史、インド経営史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:インド経済史・経営史研究において、未利用の一次史料と最新の経済理論を用いたビジネスグループの歴史分析は極めてまれで、この点で本研究は独創的であり、その学術的意義は大きい。 社会的意義:自由化以降世界中の注目が集まるインドのビジネスグループの来歴を、その機能に注目しつつ明らかにした本研究は、単に学術的貢献のみならず、インドの主要民間企業の歴史的起源を明らかにするという意味で、極めて重要な社会的意義を有す。また、インドとの関係を強化せんとする日本に、この種の研究を行う日本人研究者がいることは、日本にとっても重要な意義を持つ。
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