戦後復興期から高度経済成長期に海外先進技術を導入して急速な技術的キャッチアップをとげた日立製作所日立工場を素材として、日立工場の技術者たちの回想記録類からの情報、日立工場の工場史掲載の職制表、日立工場報および水戸工場の職員名簿から作成した技術者のキャリアデータベースの分析により、技術者の職務行動の特徴とその変化を、彼らのキャリア展開と関連させて解明した。また、同社大みか工場を中心にした制御用コンピュータ開発における研究所の研究員と重電部門の技術者の情報共有化を促進するマネジメントの在り方についても解明した。
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