研究課題/領域番号 |
16K03806
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
咲川 孝 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (80272805)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 異文化研究 / 組織文化研究 / 人的資源管理 |
研究実績の概要 |
平成28年度の前半は、以下の予定であった。人的資源管理、異文化研究、組織文化研究に関する文献レビューから実施する。その上で、仮説構築をして、調査方法を吟味して、英語版のアンケート調査の質問項目を設定する。作成したアンケート票を用いて、それを現地語に翻訳する。その上で、以下の計画であった。平成28年度においては、主に、調査の背後にある理論、理論仮説を国際的な経営学の学術雑誌に投稿し、このような研究を内外の学会で報告をすることにする。 この計画に従うと、研究レビューをして、理論を構築した、研究論文を学会で発表、雑誌に投稿するということは実施した。具体的には、国の文化と管理慣行との関連について、国の文化を調節変数として、管理慣行と製造成果との関連はどのような関連があるかを、インド、マレーシアのデータから、研究をしてみた。これを私が第一著者として投稿した。 さらに国の文化だけでなく、組織文化の影響とも考慮にいれ、どのような場合に、管理慣行は国境を越えて、ベストプラクティスとして普遍化するのかを研究した。また、どのような場合において、管理慣行は国の文化に制約されて国ごとに特異になるのかを研究をした。つまり、組織文化が支配的な場合には、管理慣行の収斂(convergence)があり、国の文化が支配的な場合には、管理慣行の分散(divergence)があることを研究をした。このようにして、組織文化研究と異文化研究との統合の研究を実施した。 さらに、conditional process model or analysisを実施して、国の文化を独立変数さらに調節変数として、管理慣行を媒介変数、製造成果を従属変数とするモデルを作成して、それを推定してみた。しかし、予定通り、調査方法を吟味して、英語版のアンケート調査の質問項目を設定するまで至らなく、現地企業での訪問調査は実施できなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
上記の通り、理論研究は進めてきたが、これをアンケート票にして、現地にて訪問調査をすることができなかった。理由としては、概念を操作可して、アンケート票を作成することができなかった。さらに、何よりも、現地企業との間で、調査協力を得ることができなかったからである。
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今後の研究の推進方策 |
まずは、早くアンケート票を現地語に翻訳をして、作成することである。その上で、現地企業の協力を得ることである。また、どうしても訪問できない、あるいは協力が得られなかった地域の企業に対しては、モニタリング企業を通して、調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
現地での訪問調査、あるいは予算が足りずモニタリング会社を通じて調査ができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
現地での訪問調査、モニタリング会社を通じて調査を実施する。
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