グローバル化が急速に進む中で、世界中で事業を展開するグローバル企業にとって重要な経営課題は、いかにしてコストを余りかけずに、多様な市場ニーズに答える製品をつくることができるのかというこである。両者は概念的に二律背反の関係になっており完全に両立させることは難しいが、一定程度両立できるという考え方がモジュラー戦略である。しかし日本企業は欧米企業と比べてモジュラー戦略に立ち遅れてきた。理由の一つは、従来の製品開発プロセスを変更していないことにある。本研究はモジュラー戦略を実現するために適合的な製品開発プロセスはどのようなものかを明らかにした。
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