大学ではいろいろな研究がなされ多くの特許が生み出されているが、大学で生まれた特許が地方の産業で必ずしも貢献しているとは言いがたい。一方、地方大学では、地域産業の発展に貢献することがその使命の一つである。そこで、大学と企業との共同研究で生み出され、実際に、地方の企業で活用されている特許を調べ、特許を活用している企業から特許が生み出された要因についてヒアリングを実施した。このヒアリングから活用できる特許の要件についての仮説を設定した。この仮説を検証するために3大学と共同研究して特許を出願した企業すべてにアンケートを実施し、この検証を通じて地方で活用できる特許の成立過程や特色等を明らかにした。
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