研究課題
本研究は日本の教育現場に適したアントレプレナーシップ教育の提案を目的とし、同教育の重要な構成要素のひとつであるグループワークに注目、グループワークにおける時間・コミュニケーションを含む各種のコスト構造の把握およびそれらの最適化による作業プロセスやアウトプットの効用最大化を追求する。その際、研究代表者の、グローバルアントレプレナー育成促進事業に参画する東工大のアントレプレナー教育教員としての立場を最大限に活かし、 (1)日米欧および新興国の関連大学との交流を通じた最新アントレプレナーシップ教育のトレンドの把握、(2) イノベーション創造に関わる事例をベースとしたリファレンスモデルの開発および同モデルの教育現場での適応およびデータ収集・解析、(3)(2)の解析結果を基にグループワークプロセスの最適化モデルの開発、および(4) 3年間の教育現場での試行によるデータ収集・解析・フィードバックのサイクル構築を試みる。以上を経て、独自のアントレプレナーシップ教育プログラムを、グループワークのあり方を中心に提案することとしている。3年間の研究を通じて、日本およびエジプトを中心とした海外訪問などにより、関連大学の教員および企業家との連携を推し進め、アントレプレナー教育連携体制を構築した。また既存研究サーベイおよびフィールド実験を基に構築したモデルのプロトタイプをベースに、アントレプレナー教育への同モデルの活用試行をすべく、東工大およびエジプト日本科学技術大学(E-JUST)でのアントレプレナーシップ教育の実践を行った。ただし、以上の実践は行えたものの、E-JUSTにおけるPBL形式講義の参加者不足等の理由によりモデルの十分な効用の検証には至らなかったため、グループワークプロセスの最適化モデルの開発および教育現場での活用・データ収集・解析・フィードバックの好循環サイクルの構築は途上となった。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 9件、 査読あり 9件) 学会発表 (7件)
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