研究成果の概要 |
本研究では、SEDAモデルでScience, Engineering, Design, Artを融合した価値づくりの重要性を理論的、実証的に明らかにした。具体的には、第一に、デザインとエンジニアリングの統合である。前者が文系的、後者は理系的なアプローチである。問題解決の方法が異なり調整が難しい。解決策としてデザインエンジニアを提案した。第二に、デザインとアートの統合である。デザインは顧客のために、アートは自己表現のために行う。アート思考は、哲学や思いを提起するが、その事例としてマツダの魂動デザインを分析した。 SEDAモデルによって、日本のものづくりが再度世界を牽引するための経営に貢献できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
モノからコトへと言われるように、機能的価値よりも、経験価値や意味的価値が重要になった。その顧客価値を包括的、創造的に構想するためのフレームワークとしてScience, Engineering, Design, Artの頭文字をとったSEDAモデルを提案した。サイエンスとエンジニアリングからなる機能的価値と、デザインとアートからなる意味的価値を統合することが求められる。特に、自社の哲学や思いを表現するアートの分野が重要になっており、アート思考として概念を提案し、マツダの魂動デザインを事例として議論した。
|