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2022 年度 実績報告書

不確実性の高い経営環境におけるミドルマネジャーの役割と能力開発に関する実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K03857
研究機関富山大学

研究代表者

馬 駿  富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (00303206)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2023-03-31
キーワードミドル・マネジャー / 戦略策定・実行能力 / 業務管理能力 / 集団維持能力 / 人的資源管理
研究実績の概要

(1)論文「サービス風土と従業員満足がサービス品質に与える影響」(徐彬如との共著、富大論集、2023年2月)が公刊された。この論文では、食品チェーンストアA社の従業員とその利用客の双方から調査データを収集し、サービス風土と従業員満足がサービス品質に及ぼす影響力に対する比較分析を行った。その結果、従業員満足と比べてサービス風土のほう(職場の同僚や上司の影響)がサービス品質に及ぼす効果がより顕著であることが確認された。
(2)ワーキングペーパー「ビジネスケース・アイリスオーヤマにみる持続的成長の本質」(内田康郎との共著、富山大学、2023年3月)が公刊された。このWPは、2018年に同社にとっての中興の祖である大山健太郎氏が社長職のバトンを息子晃弘氏に渡す前後に、同社が従来から一貫して堅持してきた健太郎氏の「ユーザーイン」といった経営思想はどのように進化してきたか、そしてその経営思想に基づき、経営戦略、とりわけマーケティング戦略、組織体制、管理職の役割や商品開発などの側面でどのような変革が行われてきたかについて、公開された資料、および筆者らが独自に実施したインタビュー調査の結果に基づき、整理されたものである。
(3)研究期間中、5編の論文が公刊されている。特に「ミドル・マネジャーの役割、能力と満足度との関係に関する実証分析」(『富大経済論集』第67巻第2号、2021年12月)の論文は本研究の主な研究成果として、次の結論が得られた。ミドルマネジャーに対するアンケート調査の個票データに対する統計分析を通して、日本企業において、ミドル・マネジャーの期待される戦略策定・実行の役割が十分に果たせず、期待する結果が生み出すことができないため、その結果、日本企業の競争力に大きく影響を与えてしまう可能性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] サービス風土と従業員満足がサービス品質に与える影響――HLMに基づいた比較分析2023

    • 著者名/発表者名
      徐彬如,馬駿
    • 雑誌名

      富大経済論竣

      巻: 68(2) ページ: 147, 167

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ビジネス・ケース アイリスオーヤマにみる持続的成長の本質2023

    • 著者名/発表者名
      馬駿,内田康郎
    • 雑誌名

      富山大学経済学部 Working Paper

      巻: 353 ページ: 1, 18

    • DOI

      10.15099/00022419

    • オープンアクセス

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公開日: 2023-12-25  

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