研究課題/領域番号 |
16K03867
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
大杉 奉代 香川大学, 経済学部, 准教授 (20707640)
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研究分担者 |
松岡 久美 香川大学, 経済学部, 准教授 (30325310)
小宮 一高 香川大学, 経済学部, 教授 (90335836)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 取引コスト・アプローチ / 集合戦略アプローチ / 戦略的ネットワーク / オープンイノベーション |
研究実績の概要 |
文献レビューと分析枠組の構築 文献レビューの焦点は,以下の2点である。 第1は,現象理解の焦点となるネットワーク形成と協働に関わる文献を整理し,同時に,説明のための理論枠組みとなる資源依存パースペクティブとその関係文献の整理をおこなった。さらには,中小企業のネットワーク研究における文献の整理を行った。 中小企業のネットワークに関して近年は、「異業種交流」「産学連携」「新連携」「農商工連携」など、戦略的な中小企業が関係性を構築する志向がされるようになっている。 中小企業ネットワーク研究においては、ネットワークの意義を論じているものの、個別の中小企業が他企業との関係をいかにマネジメントするか、といったミクロ・レベルでの経営的視点からの議論が十分にはされていない。さらに「異業種交流」「産学連携」「農商工連携」に関する研究は多くあるものの「中小企業の新事業開発におけるネットワークについての研究は多くないことが明らかとなった。 第2は,方法論の整理である。研究チームは過去に複数事例研究を主要な方法とした経験があるが,最新の研究動向にも配慮し,適切な方法で調査に臨むための方法論の整理を行った。ケーススタディは、一般化や客観性の問題、データ収集、分析の過程などが厳密性に欠けるとの指摘もある。よって、ケース・スタディにおいては、リサーチ設計を行い、質の確保を行うことが重要であることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査項目が多岐に渡るため、事例研究の調査対象となる企業やパートナー企業・機関にも,ある程度の負荷がかかることから,調査に協力してくれる企業の確保に時間がかかったためである。
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今後の研究の推進方策 |
29年度前半に複数事例研究のための予備調査を行う(経費:調査旅費・インタビュー起稿費)。調査の中心は半構造化インタビューである。予備調査から,本調査前のための「調査プロトコル(計画)」(Yin,2009)を作成し,研究グループで共有する。 29年度後半より,事例研究の本調査と分析を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
予備調査や本調査を行うため。
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次年度使用額の使用計画 |
引き続き、文献レビューをおこなう(経費:関連書籍費)。予備調査および調査プロトコルに基づいて本調査をおこなう(経費:調査旅費・インタビュー起稿費)。
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