研究課題/領域番号 |
16K03869
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研究機関 | 京都学園大学 |
研究代表者 |
田中 秀樹 京都学園大学, 経済経営学部, 准教授 (90567801)
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研究分担者 |
Schmoecker J.D. 京都大学, 工学研究科, 准教授 (70467017)
BYOSIERE P・H・R 同志社大学, ビジネス研究科, 教授 (50367976) [辞退]
ベルギアワン プラワイラ 京都大学, 工学研究科, 研究員 (80771112) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 自動車保有 / 若年層 / 都市間比較 |
研究実績の概要 |
2017年度に国内に住む若年層より収集したデータの分析を行った。 調査概要:2017年10月実施、オンラインサーベイ、東京23区・京都市・青森県・岩手県・秋田県・富山市に住む18-25歳の若年層を対象に配信して、1125名から回答を得た。 上記データを利用して、若年層の自動車保有に対する意識(購入意欲)及びその規定因となる自動車に対する意識を先行研究に基づき分析した(具体的には、自動車に対する以下の3つの意識:”道具としての自動車””ステータスシンボルとしての自動車””愛着の存在としての自動車”)。その結果、”道具としての自動車”が若年者の自動車への意識としては最も大きいことが明らかになった。 また、分析を通じて、上記の意識以外に自動車保有意識を高める要因として、”大気汚染などから身を守る手段としての自動車””移動範囲・時間に自由度を与えてくれる自動車”といった意識も作用している可能性が示唆された。また、環境への配慮(例:排気ガスを削減したいという思い、など)と環境から守ってくれる自動車の有用性(例:黄砂などから身を守るために自動車で移動したいという思い、など)の間で一種の”ジレンマ”を感じている若年層が一定数存在することも示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集は終了したものの、データクリーニングに想定以上の時間を要した。そのため、分析開始が遅れたことにより、詳細な分析実施に遅れが生じた。 学会報告を行ったが、論文執筆・投稿のタイミングが想定よりも遅くなってしまい、投稿論文は未だ査読中である。
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今後の研究の推進方策 |
データ収集は完了しており、分析もおおむね終了している。 延長年度である今年度は新たなフレームワークによる分析結果の学会報告を検討している。また、すでに国際学術誌に論文を投稿している(現在査読中)。 また、調査概要についても学内紀要論文に掲載すべく執筆している。
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次年度使用額が生じた理由 |
データクリーニングに時間を要したため、論文投稿及び国際学会での報告が後ろ倒しになってしまった。そのための経費として次年度使用額を生じさせた。 国際学会報告及び論文投稿に係る経費(校閲費)などに使用予定である。
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