研究課題/領域番号 |
16K03872
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
赤羽 淳 中央大学, 経済学部, 教授 (30636486)
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研究分担者 |
土屋 勉男 桜美林大学, 経営学研究科, 特任教授 (20514178) [辞退]
井上 隆一郎 桜美林大学, 経済・経営学系, 教授 (70438076)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 二次サプライヤー / タイ / 中国 / 日本 / ローカルサプライヤー / 能力構築 / イノベーション / 自動車産業 |
研究実績の概要 |
過年度の調査結果にもとづき、当該年度は書籍出版と学会報告の下準備に注力した。2018年7月31日に同友館より『アジアローカル企業のイノベーション能力-日本・タイ・中国ローカル2次サプライヤーの比較分析』を上梓した。日本の自動車関連企業にとってアジアはグローバル事業の中核的市場となっており、その重要性は論を俟たない。自動車メーカーはいわずもがな、主な1次サプライヤーもアジア進出を果たしており、コストのさらなる削減のためには深層の現地化が必要という認識が業界に広がっている。そうしたなか本書は、これまであまり注目されなかったアジアローカル2次サプライヤーを対象に、彼らの能力構築と進化経路、そしてイノベーションプロセスを具体的に描き出したものである。本書は2018年度中小企業研究奨励賞(経済部門・準賞)を受賞するに至った。また関連研究の成果を組織学会(2019年6月2日)、産業学会(2019年6月8日)、日本経営学会(2019年9月)でそれぞれ発表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究に係る成果としては、すでに以下のようなものがあげられる。アジアローカル企業のイノベーション能力 [招待有り]赤羽淳 土屋勉男 井上隆一郎2018年度中小企業研究奨励賞記念講演 2019年2月21日 アジアのローカル・サプライヤーのイノベーション能力に関する実証研究‐中国サプライヤーの特性と評価を中心に‐土屋勉男 井上隆一郎 赤羽淳 山本肇 楊壮 第54回産業学会全国研究会 2016年6月11日 二次サプライヤーの能力構築と進化経路 赤羽 淳 2017年度組織学会研究発表大会 2017年6月18日 「AEC発足後のASEAN自動車業界の動向とタイ地場企業のものづくり能力」赤羽 淳 A.I.N.グループ・フューチャーワークス共催無料セミナー 2016年2月16日 アジアローカル企業のイノベーション能力(同友館 2018年度中小企業研究奨励賞受賞)赤羽淳・土屋勉男・井上隆一郎
当初の計画通りの成果が出ているうえに、著作『アジアローカル企業のイノベーション能力』については中小企業研究奨励賞を受賞するに至った。計画通りの進捗で、成果が出せたと思料する
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今後の研究の推進方策 |
本研究のさらなる発展の方向性として、アジア以外の新興国を対象として、同じスペックの調査を進めていくことが考えられる。
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次年度使用額が生じた理由 |
本調査の結果について、タイや中国の訪問調査対象企業にフォローアップの調査を行う必要があるため。
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