研究課題/領域番号 |
16K03883
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
竹内 倫和 学習院大学, 経済学部, 教授 (20418982)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 組織社会化 / 組織行動論 / 経営学 |
研究実績の概要 |
本研究は、平成28年度から平成31年度(令和1年度)までの4年間において、企業に新しく入社した新規学卒就職者(以下、新規学卒者)の「組織社会化」(組織適応のメカニズム)について、新規学卒者を対象とする調査を実施し、それらデータからその解明を試みることを目的としている。 研究課題3年目である平成30年度は、主として以下の4点を行った。 第1に、新規学卒者を対象とする質問紙調査の実施である。具体的には、平成30年度に入社した新規学卒者に対するアンケート調査を作成し、質問紙調査の実施、回収を行った。 第2に、新規学卒者を対象とするインタビュー調査の実施である。具体的には、入社2年目~3年目の新規学卒者に対する1時間~2時間のインタビュー調査を実施し、既存の質問紙調査で明らかになった点及び必ずしも明らかにできていない点についての補完的調査を行った。 第3に、最新の研究成果の知見の収集である。関連する各種論文及び書籍を収集し、文献レビューを行うとともに、学会に積極的に参加することによって最新の研究成果の知見を得ることを行った。 第4に、研究成果の公表である。これまでの研究遂行及び調査データによって明らかになった重要諸点については、日本の国内学会(日本労務学会、日本応用心理学会及び日本キャリア教育学会など)と国際学会(Academy of Human Resource Developmentなど)において研究成果を報告する機会を得ることができたため、それら研究成果の発表を行った。また、学会での研究成果の報告ばかりでなく、広く一般企業の参加者が集う研究会においても研究成果の一部を報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
4年間の研究課題において、ほぼ当初の予定していた内容で3年目まで進展することができている。また、研究成果についても学会報告という形で順調に発信できており、概ね順調に進展していると判断することができる。
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今後の研究の推進方策 |
ここまで概ね順調に研究課題の遂行ができているが、次年度(平成31年度(令和1年度))が最終年度になるため、調査の実施等に加えて研究成果の公表に注力をしていきたい。また、これまでの研究成果で十分に明らかにできていない部分を再検討し、それらの課題への対応をしていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度(平成29年度)、在外研究でAnderson Business School(University of California, Los Angeles)にて集中的に研究活動を行っていたため、国内学会及び国際学会参加を最低限にし、その結果として繰越額が平成30年度に多くなっている。平成30年度は、精力的に国内学会及び国際学会での研究成果の公表を行い、単年度の支給額よりも多く支出をしたが、来年度にも繰り越されることになった。 しかし、来年度は本研究課題の最終年度であり、今年度以上に国際学会での研究成果の発表などを予定しており、それらの研究成果公表費用等に次年度使用される予定である。
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