本研究は、平成28年度から平成31年度(令和1年度)までの4年間において、企業に新しく入社した新規学卒就職者(以下、新規学卒者)の「組織社会化」(組織適応のメカニズム)について、新規学卒者を対象とする調査を実施し、それらデータからその解明を試みることを目的としている。 研究課題4年目である平成31(令和1)年度は、主として以下の点を行った。 第1に、新規学卒者を対象とする質問紙調査の実施である。具体的には、平成31年度に入社した新規学卒者に対するアンケート調査を作成し、質問紙調査の実施、回収を行った。 第2に、最新の研究成果の知見の収集である。関連する各種論文及び書籍を収集し、文献レビューを行うとともに、学会に積極的に参加することによって最新の研究成果の知見を得ることを行った。 第3に、研究成果の公表である。これまでの研究遂行及びこれまでに取得した調査データを分析することによって明らかになった点について、国際学会(European Association of Work and Organizational PsychologyやAssociation of Japanese Business Studies、European Academy of Managementなど)で研究成果を報告する機会を得ることができ、研究成果の報告を積極的に行った。なお、Association of Japanese Business Studiesの年次大会での研究報告、及びEuropean Academy of Managementの年次大会での研究報告は、それぞれ最優秀論文賞(Best Paper Award)の最終候補者(Finalists)に選出された。
|