研究実績の概要 |
2016年度には、研究代表者と研究分担者によって、当該研究テーマ関連の研究論文・文献・資料を網羅的に収集すると同時に、グローバルタレントマネジメント(GTM)およびタレントマネジメント(TM)の最新理論の検討とそれ以降の調査研究の分析枠組みの設定、タレントマネジメントの対象となるグローバル人材について分析をおこなうことができた。研究初年度の2016年度の具体的な研究成果としては、いち早く権威ある学会誌である『社会政策』第8巻第1号,2016年6月に、代表である守屋が「日本におけるグローバル人材育成議論と外国人高度人材受け入れ問題」として、日本におけるグローバル人材の育成論議とグローバルタレントマネジメントの実態について研究発表をおこなった。そして2016年度中に、GTMの中心概念であるEVP (Employee Value Proposition)を軸として、調査研究すべき対象領域を設定し、共同研究会を組織し、共同研究者と共に、研究協力者を募り、アメリカおよび日本の両国において、研究代表者、研究分担者と研究協力者によって、定性的な研究調査と資料収集を広範囲にわたりおこない、2017年度中に、二回にわたり共同研究会を開催し、報告・討議をおこなうことができた。そして2018年度には、さらに、当該研究テーマ関連の研究論文・文献・資料を網羅的に収集し、それぞれの研究成果をとりまとめ、本共同研究の最終研究報告の一つを研究書として編集し、ミネルヴァ書房より守屋貴司・中村艶子・橋場俊展編著『価値創発(EVP)時代の人的資源管理 Indstry4.0の「働き方」「働かせ方」』と題して、2018年10月に刊行することができた。
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