研究課題
最終年度に当たる平成30年度は,前年度までに行っていたECサイトおよび実小売店の実証分析を引き続き行ったことに加え,ブログやネット高校を対象とした情報伝播や情報収集行動についての実証分析を行った.また,実店舗での商品選択行動についての実験を行い,商品選択過程におけるモデルの有効性の検証を行った.そしてこれらのデータを用いて消費者の購買行動モデル及び情報伝播モデルの検討並びに情報利用と購買行動の評価を行った.平成29年度はより個人の嗜好や行動パタンに合わせたモデル開発を行ったが,今年度はさらに社会構造の中でどのように情報を収集・理解し評価するかということについてのモデル分析を行った.研究成果としては,購買行動に関してはECサイトにおける購買行動要因の個人別パラメータの推定モデルの有効性の検討を行うことができたこと,情報伝播においては,あまりに狭すぎる情報ページはそのあとの情報収集ニーズがなくなることなど,消費者の情報処理プロセスの一端の解明ができた.研究の成果は論文投稿並びにフルペーパーの国際会議での研究発表を中心に行った.成果についてはまだ成文化できていないものもあるため,研究終了後にはなるがこれらを投稿論文などの形で続けて公表していくために現在執筆を行っている.本研究を通し,消費者の情報処理プロセスの各段階で適切な情報が異なることが示唆されたため,これらについては今後の研究課題として取り組んでいく.
すべて 2018
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件)
Social Computing and Social Media. Technologies and Analytics
巻: LNSC 10913 ページ: 114-125
https://doi.org/10.1007/978-3-319-91485-5_8
巻: LNSC 10913 ページ: 315-329
https://doi.org/10.1007/978-3-319-91485-5_24
巻: LNSC 10913 ページ: 131-145
https://doi.org/10.1007/978-3-319-91521-0_11