研究課題/領域番号 |
16K03951
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
西川 英彦 法政大学, 経営学部, 教授 (10411208)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ユーザー・イノベーション / 単独創造 / 共同創造 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、ユーザー・イノベーションにおける単独創造アイデアと共同創造アイデアがもたらす価値について、企業・ユーザーとの実験を通して理論的・実証的に考察することにある。 研究初年度は、研究全体の基盤となる、単独・共同創造についての理論研究を行った。まずユーザー・イノベーションの文献調査を進めてきた。これまでの本研究グループの研究蓄積(Nishikawa et al. 2013など)をベースにしつつも、国内外の最新のユーザー・イノベーションの単独・共同創造に関する研究をはじめ、「共創」(Ramaswamy and Gouillart 2010)や製品開発論など広くイノベーションに関する文献レビューを実施してきた。さらに、経営学・社会学・消費者行動・調査方法論の文献調査も行った。共同創造概念の整理においては、広く関連領域の考察も必要と考えられるためである。 研究会での考察・報告については、研究代表者の西川がリーダーを務める日本マーケティング学会の「ユーザー・イノベーション研究会」をはじめ、世界のユーザー・イノベーション研究者が集まる関連学会「Open and User Innovation Workshop 2016」(米国ハーバード・ビジネス・スクール開催の予定)での報告、同時に研究協力者など海外研究者との研究会を行うと共に、OUIでの最新の研究内容の情報収集を実施してきた。 その結果、日本マーケティング学会の学会誌『マーケティングジャーナル』において、「ユーザー・イノベーション」の特集号の編集担当をすると共に、共創に関するレビューと、共同創造アイデアを目指す「共創志向」がイノベーションの成果に与えるという結果を示す論文を発表することができた。さらに、海外ジャーナル(Journal of Marketing Researdn)において、ユーザー創造アイデアがもたらすマーケティング的価値に関する論文も発表(印刷中)した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画を達成した上で、日本マーケティング学会の学会誌『マーケティングジャーナル』において、「ユーザー・イノベーション」の特集号の編集担当をすると共に、共創に関するレビューと、共同創造アイデアを目指す「共創志向」がイノベーションの成果に与えるという結果を示す論文を発表することができた。 さらに、海外ジャーナル(Journal of Marketing Researdn)において、ユーザー創造アイデアがもたらすマーケティング的価値に関する論文も発表(印刷中)した。
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今後の研究の推進方策 |
2年目は、次年度の実験に向けて実態を理解するために、単独・共同創造の定性調査を中心に実施する。 1)まず定性調査の方法論の検討を行う。さらに方法論の検討だけでなく、調査対象の検討や交渉を行う。 2)次に、単独・共同創造の定性調査については、調査の方法論に基づいて、ユーザー・イノベーションを利用する企業やユーザーへのインタビュー調査を通して、単独創造および共同創造の実態や、その価値について考察する。これらの定性調査のデータはテープ起こしにより随時文章化し、整理を進めていく。 3)研究会での考察・報告については、国内でのユーザーイノベーション研究会や、米国MITでの研究打ち合わせを実施すると共に、最新研究の情報収集を通して、考察に役立てる。
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次年度使用額が生じた理由 |
国内外の研究者との研究打ち合わせの一部が、次年度にずれたため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度、国内外の研究者との研究打ち合わせを実施する。
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