本研究課題の意義について、比較的狭いローカル同士のネットワーク化によって達成される独自のプラットフォーム化形成、結果としての地域自体がプラットフォーム化する面としての蓄積化・集積化によるプラットフォームの基地化の可能性についても、ブランド価値共創の観点から実証的に明らかにするとともに、これらを中小・零細企業のマーケティング理論構築のための枠組みとして提示した。また、本研究のもう一つの柱であるブランド価値創造戦略の重要性では、「ブランド価値基盤の転換」という概念を提案し、ブランド価値の基盤をなす地下部分にまで価値の対象範囲を広げることで、新たなブランド価値を巡る議論を可視化したことにある。
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