研究実績の概要 |
2018年度に発表した論文は本下真二氏との共著論文(「日本の営業の特質:米国のマーケティング組織構造面との比較研究」『ビジネス&アカウンティングレビュー(関西学院大学)』, 第21号, 2018年6月, pp. 21-36)の1本と国際学会でのMark Parry氏との共同発表("The Revitalization of the Service Philospphy of Omotenashi in Japanese Hospitality Industry", Proceedings of 2018 Global Marketing Conference at Tokyo Program, July 26th-29th, 2018)が1本である。 本下氏との共著論文は、日本のおもてなしをベースにした営業体制の特徴を米国のマーケティング体制との比較から明らかにした。このような研究はこれまでほとんど行われておらず、その意味からも理論的、実践的な意義は高いと考えている。Parry氏との共同発表は、日本のおもてなしの精神と行動様式をどのようにして現代社会に蘇らせることができるのかという問題意識から、改めて日本のおもてなしの構成要素を歴史的に明らかにしている。日本のおもてなしの構成要素を体系化したという点で画期的な研究であると考えている。 3年間の研究の総まとめとして、2019年2月23日には関西学院大学の大阪梅田キャンパスにて、研究協力者のParry氏を招聘し、また佐藤の門下生を含めて研究成果発表会を日本マーケティング学会の第87回マーケティングサロンとして「おもてなしの国際比較」という統一テーマで発表した。詳細は、http://www.j-mac.or.jp/news/20902/。また、4月24日には研究代表者の研究室で中日新聞の大森記者から「日本のおもてなし」についてというインタビューを受けた。その内容は5月中旬の中日新聞の特集記事として掲載される予定である。大森氏は科研費の研究成果公表のページから私を探し出したと仰っている。
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