研究成果の具体的内容としては,第1の研究目的については,従来から指摘されてきた対人関係に加えて手続きの公平性が重要であることや,不確実性の高い環境下では予算厳格度を低め業績評価の主観性を高めることが財務業績を高めることを明らかにするなど,目標設定と評価とのバランスを強調した。 第2の研究目的については,プロセス産業では挑戦的目標原価と部門間協働の相互作用が原価低減を促進することなど,目標設定とその達成のためのサポート体制とのバランスを強調した。また革新的生産管理手法が組織に導入される時に生じるテンションに対しては地道に局所的に対処し続けることで円滑に業務プロセスが運ぶこともわかった。
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