| 研究課題/領域番号 |
16K04002
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| 研究機関 | 専修大学 |
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研究代表者 |
岩田 弘尚 専修大学, 経営学部, 教授 (50406360)
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| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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| キーワード | レピュテーション・マネジメント / コーポレート・レピュテーション / 企業の評判 / ステークホルダー / 管理会計 |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、コーポレート・レピュテーション（企業の評判）を形成する諸要因の関係性を実証的に明らかにするとともに、コーポレート・レピュテーションを戦略の視点から統合的にマネジメントする理論フレームワークを提示することであった。
これまで前者の目的については、まずRBV(resource-based view)の理論、シグナリング理論、取引コスト理論のサーベイに基づいて、「コーポレート・レピュテーションが向上すれば、競争優位(ステークホルダー・ロイヤルティ)が高まる」という仮説を立てた。次に、過去に実施した消費者を対象とした質問票調査に基づいて、レピュテーションを形成する諸要因、すなわち、情緒レピュテーションと組織レピュテーションを明らかにするとともに、それらとステークホルダー・ロイヤルティの関係性を共分散構造分析によって実証し、結果的に仮説が支持された。
後者の目的については、文献研究に基づいてKaplan and Norton(2008)が主張する循環型マネジメント・システムをレピュテーション・マネジメントに応用した理論フレームワークとして発表した。しかし、残された課題もある。提案したレピュテーション・マネジメントのフレームワークが適切かどうか、また日本企業のレピュテーション・マネジメントと戦略の統合度の実態はどうか、この点を明らかにする必要がある。そのため、レピュテーション・マネジメントの理論的なフレームワークを検証するための質問票調査の設計に先だってインタビュー調査を実施し、質問票を2018年度に設計した。2019年度にこの質問票調査を実施する予定である。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画に示した2つの目的について、それぞれ論文を1本ずつ執筆して一定の成果をあげている。しかし、、2018年度実施予定であった日本企業におけるレピュテーション・マネジメントと戦略との統合度に関する実態調査が実施ができていない。ただし、研究計画最終年度となる2019年度に実施する予定であり、研究計画の遂行に支障はないものと考えている。
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| 今後の研究の推進方策 |
本研究課題は、2018年度が最終年度であったが、上述の遅れを挽回するために、2019年度まで補助事業期間の延長申請を行い認められた。
本研究計画の遂行に必要な質問票調査の設計はすでに終えているため、年度の前半に速やかに実施し、必要なデータと情報を収集・分析した後、年度の後半でアウトプットとして論文にまとめて投稿する予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
予定していた質問票調査が実施できなかったことが計画と実績の差額の主な理由である。この調査は研究計画遂行に必要であるため、2019年度に確実に実施する予定である。
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