本研究の目的は,コーポレート・レピュテーションを形成する諸要因の関係性を明らかにした上で,コーポレート・レピュテーションを戦略的にマネジメントする理論フレームワークを構築することであった。この目的に対して,まず,消費者を対象とする質問票調査に基づいて,レピュテーションが情緒レピュテーションと組織レピュテーションの2つから構成されていることを明らかにし,それらとステークホルダー・ロイヤルティの関係を共分散構造分析によって実証した。さらに,レピュテーション・マネジメントを企業の戦略的マネジメント・システムに統合するためのフレームワークとして,循環型マネジメント・システムを提案した。
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