研究課題/領域番号 |
16K04032
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
林 拓也 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (90322346)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 計量社会学 / 地位集団 / ライフスタイル |
研究実績の概要 |
1.前年度に実施した予備調査データについて、コーディングを確定した上で、分析用データを連携研究者と共有した。職業小分類のコーディングに関しては、東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センターが提供する自動コーディングシステムを利用し、その候補に基づいて本研究グループでコードを確定した。
2.データ分析を行いつつ、連携研究者とともに研究会合を開催し、各自の分析報告、およびそれに基づく検討を行った。具体的には、基礎集計を確認し、本調査の回答者の属性・特性の分布が、センサス(国勢調査)や他の大規模調査と比べてどの程度異なっているのか/いないのかを確認し、本データの標本代表性について検討した。また、複数の設問への回答データに基づいて、それらの回答の整合性・一貫性を分析した上で、尺度構成の方法について検討した。そして、これらの成果の一部を、雑誌論文(2編)として発表した。
3.次年度(平成30年度)に予定している大規模調査に向けて、質問項目の妥当性・信頼性および有効性を検討した。本研究の主眼である、①職業距離認知、②社会関係(パーソナルネットワーク)、③消費行動・志向、④社会意識に関するそれぞれの調査項目について、改変の必要の有無を確認した。また、Webモニターに基づく標本の割当について、予備調査データにおける回答標本の偏りを考慮した上で、属性別の割当方法に微修正を加えることとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、予備調査データの分析と検討を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
大規模サンプル(2000ケース程度)を対象とする本調査をWebにより実施する。実査は調査会社に委託し、個人情報の扱いに関しては、すでに実施した予備調査と同様の留意事項を遵守する。回収された回答データには、現職の情報などに関する自由回答が含まれるため、その回答をコード化(SSM職業・産業分類コードの付与)する作業を行う。エラーチェックを経てデータが確定したら、研究目的に照らした詳細なデータ分析を行う。また、連携研究者との研究会合を開催し、それぞれが分析した結果の報告を行うことを通して、研究の知見・成果についての検討・意見交換を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
残額の20,854円は、29年度で使用した経費の端数である。この残額分は消耗品の費用に充当する。
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