研究課題/領域番号 |
16K04062
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
山根 真理 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (20242894)
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研究分担者 |
李 キョンウォン 岡山大学, 教育学研究科, 教授 (90263425)
平井 晶子 神戸大学, 人文学研究科, 教授 (30464259)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ケア / 生基盤 / 日韓比較 / 世代 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は日本と韓国におけるケア関係再編の様相について、地域の歴史的、現代的文脈に即して理解することである。 方法は質問紙調査及びインタビュー調査である。質問紙調査は韓国の昌原市でオリニジプ(保育施設)及び幼稚園に子どもを通わせる母親、父親、祖父母を対象に実施した。韓国大邱広域市及び日本愛知県で40代、60代の女性を主対象者として、ライフコースと世代に注目した半構造化インタビューを実施した。愛知で実施した先行質問紙調査とあわせ、世代間関係、育児援助ネットワークの分析から日韓比較考察への示唆を得た。インタビューデータ分析とあわせたケア関係と「生の基盤」に関する総合的比較考察が課題である。
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自由記述の分野 |
家族社会学 ジェンダー研究
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は第一に、日韓のケア関係を「多様化と格差拡大」の視点を横軸に、「歴史のなかの現在」の視点を縦軸において、日韓の地方都市をフィールドに、地域の歴史的、現代的文脈のなかにケア関係を位置づける「中範囲」の実証的比較研究という点にある。第二の意義は、東アジアの二つのM字型社会のケア再編について、未来の「生の基盤」の可能性をも視野に入れた実証と考察を目指す点である。 さらに本研究を通じ、ケア関係を生きる人々自身の自己・社会理解が促進され、政策提言によりケア関係にかかわる社会的仕組みが生活者ニーズに即して再編されることが期待される。
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