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2018 年度 実施状況報告書

持続可能な少子高齢社会に関する社会学的研究―コミュニティケアの多機能化を中心に―

研究課題

研究課題/領域番号 16K04070
研究機関愛媛大学

研究代表者

魁生 由美子  愛媛大学, 教育学部, 准教授 (70331858)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード少子高齢社会 / コミュニティケア
研究実績の概要

国内の調査研究では、地域の識字学級や隣保館が行う社会教育および地域福祉活動に着目し、四国圏内で継続的に取り組まれている実際の活動を参観するとともに資料の収集を行った。この成果の一部を関西社会学会第69回大会(於: 松山大学)において報告した。
国外調査では、2018年9月から2019年3月末まで愛媛大学外国派遣研究員として韓国ソウル市に滞在した。本研究におけるもっとも重要な調査協力機関のひとつである社会福祉法人幸福創造に韓国内での受け入れを承諾していただいた。2018年、少子高齢化が進行する韓国ではコミュニティケアの推進が大々的に発表され、これらについて資料調査を行った。これと並行して、同法人に継承される約20年の社会福祉事業の概要を資料に基づき整理するとともに、高齢者福祉、女性・子ども福祉、地域組織化活動一般等、諸事業の現場を訪問し、施設長等、各施設の運営者にヒアリングを行った。またデイサービスやグループホーム等においては利用者、企業や地域から参画するボランティアの市民と交流する機会を重ねた。
調査の遂行と論文の作成に当たっては、同法人の理事長である金玄勲先生に逐次助言をいただき、劇的な展開の途上にある韓国の地域福祉の制度と、現場の実際の双方について知見を得ることができた。研究成果として魁生由美子「ソウル市恩平区における社会事業の事例研究―コミュニティケアへ、20年の実践から―」愛媛大学地域創成研究センター『地域創成研究年報』(第14号、2019年3月)を公表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初、2018年度が本課題の最終年度であったが、韓国滞在中、大学外から研究にかかわる事務対応を行うことが相当に困難なこともあり、2019年度まで研究期間を延長した。これにより、もっとも適切な予算執行と十分な研究成果を見込むことができる。

今後の研究の推進方策

2018年度に得た文献・資料をもとに、論文の執筆を行う。韓国福祉に関連する資料の不足が生じたり、確認の必要が生じた場合、韓国における補足調査を行う。

次年度使用額が生じた理由

2018年9月から2019年3月まで愛媛大学海外派遣研究員として韓国に滞在した。韓国滞在中、事務対応が困難であるため、研究期間の延長を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ソウル市恩平区における社会事業の事例研究―コミュニティケアへ、20年の実践から―2019

    • 著者名/発表者名
      魁生由美子
    • 雑誌名

      愛媛大学地域創成研究センター『地域創成研究年報』

      巻: 14 ページ: 0-0

    • オープンアクセス
  • [学会発表] A隣保館による多文化共生の取組み―「勉強会」と「ふれあい祭り」の事例から2018

    • 著者名/発表者名
      魁生由美子
    • 学会等名
      関西社会学会第69回大会

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公開日: 2019-12-27  

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