研究課題/領域番号 |
16K04071
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
バーニック ピータージョン 長崎大学, 障がい学生支援室, 助教 (00752726)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 障がい者 / 就労の継続 |
研究実績の概要 |
当該年度は「就労支援フォーラムNIPPON 2018」に参加し、今日の日本社会が抱える障害を経験する方の就労にまつわる課題について確認することができた。また、「教育のユニバーサルデザイン化推進ネットワーク(UE-Net)」の研究会を通して現在就労中の障害を経験する方が所属する調査対象となる会社・団体を追加特定し、調査実施のための準備が進んだ。さらに、調査実施に必要な倫理審査の準備を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本学における障害のある学生のさらなる増加および関連する合理的配慮の実施に伴う学内調整に膨大な時間と労力が必要となり、障がい学生支援室全体の負担が大幅に増えた。また、障害を理由とする差別の解消や合理的配慮の考え方に関連して、学内における情報共有の機会や理解啓発活動(講演、研修等)を増やす必要もあったため、研究活動のために十分な時間を確保することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研究を推進するために十分な時間の確保に努めながら、元々計画していた卒業する障がい学生の追跡を行わず、インターネット(Web)を介して行うアンケート調査を中心とする。2019年5月から6月にかけて倫理委員会の承認を得たうえで、アンケート調査を5つほどの協力先である会社・団体に7月中旬頃に発送し、8月中旬を回答の期限とする。その後、個別ヒアリングに応じる方との直接ヒアリングを9月から10月にかけて実施し、並行してアンケート調査データ分析を行う。調査の一次結果を12月の本学で開催される公開講演会にて発表するとともに、2020年1月~3月にかけて論文化および国際学会での発表を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成30年度は調査のため十分に時間を確保することができなかったため、調査関連予算を予定より使用しなかったためである。使用計画について、2019年7月に米国ボストンにある障がい者就労に関する先進的な研究および実践を行っている団体(Institute for Community Inclusion)の視察を行うための渡航費用、7月から8月にアンケート調査実施に関連する経費(調査協力先との打ち合わせのための旅費、アンケート送付のための郵送料等)、9月から10月にかけて行う個別ヒアリング(福岡・大阪・東京の予定)の旅費および参加者への謝金、また、12月に開催予定の講演会における講師の旅費および謝金、そして結果公表のために論文または国内外学会発表に関する活動を計画しており、関連予算を使用できるようになる予定である。
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