障害のある人は働きたくても,障害のない人と比べて失業率が高く,就業率も低く,離職率が高いことから,障害のある人の就職や就労の継続が社会において重要な課題となっている。 本研究では,障害のある人の就労の長期継続に寄与する要因特定のため,就労が1年以上続いている当事者自身の満足感など,主観的要素に重点をおき,アンケート及びヒアリングによる調査を実施した。調査結果から,同じ職場で3年以上働いている人は比較的に満足度が高く,自身の障害への家族の理解も高いことがわかった。また,4年以上働いている人は仕事以外の困難や困りごとについて直属の上司への相談しやすさが比較的高いことも明らかになった。
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