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2018 年度 研究成果報告書

北海道における高齢者の孤立化に関する発展的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K04075
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 社会学
研究機関札幌医科大学

研究代表者

船木 祝  札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (60624921)

研究分担者 山本 武志  札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (00364167)
粟屋 剛  岡山商科大学, 法学部, 教授 (20151194)
道信 良子  札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (70336410)
宮嶋 俊一  北海道大学, 文学研究科, 准教授 (80645896)
研究協力者 永田 まなみ  
小館 貴幸  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード独居高齢者 / 自立 / 脆弱生 / 個人 / 共同体 / 死別 / 孤独 / 老い
研究成果の概要

高齢者の一人暮らし生活を支えている精神的・社会的状況に関して、10のカテゴリーと25のサブカテゴリーに集約できた。自己との関係に関して、【死別後の変化】、【時間にともなう変化】、【人生を変えた大きな出来事】、【自分で作る・夢中になれる趣味がある・仕事がある】の4つのカテゴリーが、他者との関係に関して、【気持ちを支えてくれる関係】、【喜びとなる人との交流】、【人から離れる】、【つながりを見つける】、【人とのつきあい方】、【重要な他者の存在】の6つのカテゴリーが得られた。
一人暮らし高齢者は自己との関係において他者の存在を思い浮かべ、他者との関係において自己の自発的意思を表明していたことが示された。

自由記述の分野

哲学・倫理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、個人の自律原則の促進を最上位の課題に置くアメリカ型生命倫理に基づく「自律パラダイム(autonomy paradigm)」が規範として示されてきた。一方、人間存在の「脆弱性(vulnerability)」を基軸に置く倫理を示す、欧州連合「生命倫理と生命法における基礎的倫理的原理」に関する宣言である「バルセロナ宣言」(1998年)が注目されてきた。しかし、今回の研究により、個人と共同体との二元的対立軸からだけでは分析しきれない側面があることが明らかになった。個人の内面的作業の中に他者意識が強くあったり、共同体形成に向けて個人の自発的意思表明が強く出てくる側面もあると考える。

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公開日: 2020-03-30  

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