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2018 年度 研究成果報告書

直系制家族の持続を可能にする諸要因の解明:長期反復調査資料の保存と活用を通して

研究課題

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研究課題/領域番号 16K04081
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 社会学
研究機関山梨県立大学

研究代表者

堤 マサエ  山梨県立大学, 国際政策学部, 名誉教授 (50105970)

研究協力者 大友 由紀子  十文字学園女子大学, 教授
堤 智昭  筑波大学, 助教
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード農村家族 / 持続と変動 / 長期反復調査 / 直系制家族 / 世代継承 / 生活分離 / 家族変動 / 家系図
研究成果の概要

過去50年余にわたる同一世帯の長期反復調査資料を整理、活用、保存を行い、面接調査、生活記録から世代継承の実態を見出し、直系制家族の持続を可能にする諸要因を検討した。
研究知見は、1966年から現代までの間に直系家族は半減し、単身世帯、絶家は約2割あった。一方、多世代世帯も約4割あり、多様化の実態があった。直系家族持続の要因には長男継承意識の強さがあり、その背景には、農業経営面積が多く、農業を継承すれば、長男以外でも継承者になる。勤務退職後、農業を継承するなどが見出せた。また、「家族」と「世帯」概念、統計資料から見る現代日本家族の再検討など様々な課題があることが明らかになった。

自由記述の分野

社会学

研究成果の学術的意義や社会的意義

同じ地域に世代を超えて住む同一対象世帯の反復調査資料から直系家族の持続と変動のデータが得られ、今日では、得難い資料を喪失することなく整理、保存できたことは意義がある。世帯構成の50年間の変化を時系列的に家系図からわかりやすく作成したことは今後の家族研究に役立つ。
今日的課題である単独世帯の増加、農業継承問題等の背景には、直系家族の崩壊があった。消えつつある直系家族に潜む日本独特の生活様式や基層文化を再検討することによって、古くて新しい課題の解決方向が示唆され意義は大きい。この研究から新しい家族、社会変動論、ネットワーク論や農業起業論、職業としての農業キャリア形成論などの展開と発展が期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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