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2016 年度 実施状況報告書

地域包括ケアシステム導入と新たな地域社会の関係形成に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K04084
研究機関愛知県立大学

研究代表者

松宮 朝  愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (10322778)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード地域包括ケア / 長久手市 / コミュニティ / ソーシャルワーク
研究実績の概要

愛知県長久手市における地域包括ケアシステムに関する研究について、理論レヴュー、調査についての課題を検討した。この課題に対して、長久手市高齢者調査とともに、大学連携の調査をベースに、その潜在的な可能性について分析を行った。
ここで重視したのは次の点である。地域包括ケアシステム構築の中心的な推進主体が地域包括支援センターとされている(地域包括ケア研究会編,2013:10)状況に対して、①高齢者への限定の問題、②地域包括ケアシステムの政策課題の2点から、地域包括支援センターでは不十分であることを指摘した。その上で、「サービスの提供側だけではなくサービスを受ける側、つまり高齢者を含めた住民のマネジメントを同時に考える必要があ」ることなどから、「高齢者、障がい者、子ども分野などの『制度のマネジメント』機関ではない社会福祉協議会のCSW」(加藤・有間・松宮,2015: 20-21)が推進主体となって地域包括ケアシステムを構築していく必要があることを示し、「CSWを人口5000人から1万人程度、多くても2万人未満の圏域に配置し、CSWを地域福祉計画・地域福祉活動計画に明確に位置付けること」が地域包括ケアシステムの構築にとって重要であることを確認した(同上:18-24)。
特に地域包括ケアシステム構築に関して、CSW、社会福祉協議会、地域内分権のあり方に関して整理をしてきた。サーベイ調査も実施し、実証的なデータは十分にあるが、その解釈については精度を上げる必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査に関しては、長久手市福祉部の委託調査を受けたため、状況が大幅に変わった。
量的調査については実施できたので、質的調査への重点をおくことに変更した。

今後の研究の推進方策

これまでの調査データをもとにしつつ、質的調査を進め、他地域との比較を実施したい。

次年度使用額が生じた理由

調査費用が減少したため。

次年度使用額の使用計画

今年度の調査旅費として使用。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 地方消滅論と地方都市2016

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 雑誌名

      愛知県立大学教育福祉学部論集

      巻: 65 ページ: 49-62

  • [学会発表] 集落支援と集落再生-京都府綾部市、福知山市におけるIターン移住者、集落支援員の実践から-2016

    • 著者名/発表者名
      松宮朝
    • 学会等名
      日本村落研究学会
    • 発表場所
      萩セミナーハウス(山口県萩市)
    • 年月日
      2016-11-06
  • [学会発表] 定住促進による地域の社会解体的危機への対抗―京都府綾部市の事例から2016

    • 著者名/発表者名
      松宮朝・鰺坂学・河野健男・妻木進吾
    • 学会等名
      日本社会学会
    • 発表場所
      九州大学(福岡県福岡市西区)
    • 年月日
      2016-10-07

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公開日: 2018-01-16  

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