2019年度はこれまでの研究をまとめることに時間を費やし,調査は補充調査程度とした。 特に,韓国ソウル大学人類学科教授・権粛寅氏編著の「在日韓人の世界」で本研究に関連した論文を依頼され,その執筆に多くの時間を費やした。「祖国への修学旅行」とした論文は現在韓国語に翻訳され,私自身が翻訳とともに検討事項を検討している最中である。また,2019年10月にソウル市立大で報告した本研究に関するもの(英語)の論文への執筆依頼も来て,英語での執筆を開始したところである。この論文のタイトルは「School Trip to DPRK The meanings of HOMELAND for Zainichi Korean Students”の予定だる。 日本で行うよりも韓国で行う方が反応がいいのであるが,日本社会への問いかけが主たる視点でもあるので,日本での発表に力をいれていきたい。
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