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2019 年度 実施状況報告書

地域コミュニティに対するクラウドファンディングの複合的影響の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K04105
研究機関東京都市大学

研究代表者

中村 雅子  東京都市大学, メディア情報学部, 教授 (00217895)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワードクラウドファンディング / 地域活性化 / 資金調達の民主化 / コミュニティ / 運営者 / 提案者 / 支援者
研究実績の概要

本研究の最終年度として、収集したデータの分析を進め、報告書、論文を執筆することを予定した。①フォローアップ調査では、新規のクラウドファンディング運営団体、提案者への取材および、前年までに取材済みのクラウドファンディング関係者の一部に対して時間経過後の追加取材を行った。②成果のまとめ:異なる方法で収集したデータを整理・分析し統合的な検討を行った。③成果発表:経営情報学会春季大会、社会情報学会大会での成果発表、および北海道財務局の勉強会における招待講演を行った。④論文、報告書執筆:査読論文1本を投稿中のほか、査読なしの依頼論文1本を寄稿した。⑤研究成果について独自サイトを構築し、ウェブ上で情報発信を行った。
前年までに一度、調査取材の対象となったクラウドファンディング運営者への補足取材においては、運営者の認識や今後展望に変化があり、その要因として地域系クラウドファンディング運営事業ならではの課題として以前に抽出されていた問題がより鮮明になっていた。また情報システムの利用形態(他者からのシステム提供とその利用料金体系、独自システム、オープンソースソフトウェア利用)が一つのアーキテクチャとして、運営者の活動を促進・制約し、運営方法にも独自の工夫や違いが生じていることが観察できた。
4年の調査期間を設定したことでクラウドファンディングをめぐる全体状況の時間的変化を観察できたこと、量的アンケート調査、質的なインタビュー調査、関連活動の観察など、多面的なデータを計画的に取得したことなどから、アクター間の有機的な相互形成過程についての知見が得られたと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度で研究を終了し報告書を執筆する予定だった。データはほぼ予定通りに収集できたのだが、年度末が近づいた時期に、研究代表者の急病で一部の取材が予定通り実施できなかったこと、およびその後の新型コロナウイルス感染症への社会的対応の関係で、調査が難しくなったこと、投稿論文の査読者の回答が遅れていることなどの予定しない状況が生じたことなどから、成果報告書の執筆にやや遅れが生じている。

今後の研究の推進方策

急病の回復後に実施できた分の取材、およびzoomなどを利用した意見交換でデータを補充して、現在、成果報告書の執筆を進めている。今後は速やかに報告書をまとめる予定である。また査読の遅れについては研究者自身の努力だけでは進まない部分もあるが、結果について回答を得た際には速やかな採択と公開に向けて努力する予定である。

備考

研究者のクラウドファンディングに関する研究活動の成果についてリストを提供。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] データで見るクラウドファンディングの「ユーザ」2020

    • 著者名/発表者名
      中村雅子
    • 雑誌名

      都市問題

      巻: 111(5) ページ: 10-17

  • [学会発表] クラウドファンディング利用の多様性:大規模ユーザ調査から見た「使いこなし」の類型化2019

    • 著者名/発表者名
      中村 雅子
    • 学会等名
      経営情報学会2019年度春季大会
  • [学会発表] クラウドファンディングにおけるプロジェクト提案者の実態とコミュニティ活性化への意義2019

    • 著者名/発表者名
      中村雅子
    • 学会等名
      2019年度社会情報学会大会
  • [備考] crowdfunding_studies

    • URL

      http://nakamura-lab.net/cf/

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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