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2018 年度 実施状況報告書

軍事基地跡地利用の日独比較研究―沖縄の補償型振興開発の計画と現実―

研究課題

研究課題/領域番号 16K04124
研究機関大阪経済大学

研究代表者

難波 孝志  大阪経済大学, 情報社会学部, 教授 (00321018)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード軍用地跡地 / 再開発 / コンバージョン / 日独比較 / 公共性 / 都市計画 / 都市再開発 / 沖縄
研究実績の概要

平成30年度は、沖縄における補充のインタビュー調査および学会報告、研究成果報告書、論文等の執筆・作成に力点をおいた。
平成29年度に引き続き、ドイツにおいて蒐集した調査資料やインタビュー・テープのまとめなどの和訳を行い、エクステンシブ・インテンシブ両面からのデータ分析を進めた。また、ドイツで得た調査結果を参照しながら、沖縄においても、補充調査として再開発関係アクター、軍用地主会や財産管理団体等へのアプローチを行いインテンシブな調査も行った。同時に、沖縄の区・自治会に対するインタビュー調査にも取り組んだ。沖縄研究の研究協力者の人数も増強しインタビュー調査を実施できたので、さらなる沖縄の現実を浮き彫りにすることを試みた。また、沖縄との新しい比較対象として、岩国市においても聴き取り調査を実施した。最終的に、ドイツの調査結果と沖縄の調査結果、その分析の統合を行い、日独比較研究として、現在もなお、報告書・論文の作成が進行中である。また、増強した研究協力者とともに、月1度の研究会を開いて調査結果の報告・討論を行った。
平成30年度は、国内学会において沖縄テーマセッションでの報告を行い、沖縄研究を専門とする社会学者からの評価を得た。ドイツでは、本調査の結果を用いて論文を執筆し、近いうちに書籍として出版される予定である。さらに、平成31年度も引き続き、これら研究結果の報告書の作成、学会発表等の取り組みを継続中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度までの調査研究および結果分析までは順調に実施できたし、単発的な学会発表や論文執筆を行ってきた。ただ、研究の全体像がわかるような冊子体の調査報告書作成が遅延してしまった。

今後の研究の推進方策

本研究では、日本-ドイツ両者の基地跡地利用の特質、差異点の摘出に全力を注いできたが、次のステップとして、ドイツ以外のアジアの事例や、沖縄以外の国内の事例との比較を行うことを目指していきたい。本研究で得られた成果は、平成31年度 科学研究費補助金 基盤研究(B)(一般)「軍用地コンバージョンの国際比較:沖縄の基地移転と跡地再開発をめぐる地域社会研究」(課題番号19H01581)に引き継ぐ予定である。

次年度使用額が生じた理由

ドイツ長期出張から帰国後に、本研究以外の業務が多忙であったこと、調査報告書の原稿執筆が遅くなってしまったこと等によって、冊子体の調査報告書作成が遅延した。残額は、報告書冊子印刷のために使用する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [国際共同研究] ドルトムント工科大学(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      ドルトムント工科大学
  • [雑誌論文] 戦後沖縄史のなかの独立論2018

    • 著者名/発表者名
      南裕一郎
    • 雑誌名

      人間科学

      巻: 89 ページ: 1-20

  • [学会発表] 軍用地返還跡地利用の日独比較研究――国際比較の事例としての 沖縄2018

    • 著者名/発表者名
      難波孝志
    • 学会等名
      日本社会学会 第91回大会
  • [学会発表] 瀬長島の跡地利用―「聖なる島」から「基地の島」、そして「観光の島」へ―2018

    • 著者名/発表者名
      南裕一郎
    • 学会等名
      沖縄文化協会 第3回東京公開研究発表会

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公開日: 2019-12-27  

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