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2017 年度 実施状況報告書

リカバリーを促進する精神保健専門職の態度とエンパワメントに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K04144
研究機関関西医療大学

研究代表者

岩井 和子  関西医療大学, 新学科設置準備室, その他 (80367870)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード精神保健専門職 / エンパワメント / リカバリー / 職場環境 / 当事者
研究実績の概要

精神保健専門職(精神科援助職員)におけるエンパワメントの要因を検討することを目的に、質的研究を継続して行った.
精神科クリニック2件(千葉県、静岡県)、多機能型精神障害者支援事業所2件(埼玉県・東京都)、精神障害者B型作業所1件(埼玉県)の5施設においてインタビュウ調査を行った.調査対象者は、医師2名、看護師2名、作業療法士7名、社会福祉士及び精神保健福祉士14名、当事者スタッフ2名の計27名である.
逐語録を起し、質的分析の途上であるが、現在までに抽出した職員のエンパワメント要因は、「職員間の信頼」「上層部の責任保障」「協働の感覚」「十分な情報公開」「職務における自由裁量の大きさ」「対象者の回復」である.現在、10名の分析を終えて、分析継続中である。

また、当事者からのリカバリーについての要因をインタビュウ調査により抽出し、「Recovery from mental illness depends on expectation and respect -Based on interview of person with mental illness」(信頼と尊敬による回復-精神疾患をもつ当事者へのインタビュウから-)として“the 17thWorld Psychiatric Association 2017”(第17回世界精神医学会ベルリン大会)において発表した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

インタビュウ調査の分析に予想以上の時間を費やしてしまっていることが遅れの最も大きな要因である.
進捗状況としては、インタビュウ調査の終了した27名中10名が終わり、随時分析を進めており、5月中には終了予定である.

今後の質問紙調査予定施設との交渉を始めている.

今後の研究の推進方策

6~7月に、抽出されたエンパワメント要因を基に、エンパワメント尺度を作成し、妥当性検討のための質問紙調査を8月中に終える予定である.
その後、9~12月に全国の精神医療機関、精神障害者支援事業所に勤務する精神保健専門職500名以上を対象に、精神保健専門職のエンパワメント要因と精神障害をもつ人への肯定的態度についての質問紙調査(郵送調査)を実施する.

質問紙調査データの量的分析を及び、得られている質的分析の結果とも統合し、最終的に精神保健専門職のエンパワメントの重要性について論述する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Recovery from mental illness depends on expectation and respect -Based on interview of person with mental illness2017

    • 著者名/発表者名
      岩井和子
    • 学会等名
      the 17thWorld Psychiatric Association 2017
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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