| 研究課題/領域番号 |
16K04164
|
|---|
| 研究機関 | 岡山県立大学 |
|---|
研究代表者 |
桐野 匡史 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (40453203)
|
|---|
| 研究分担者 |
松本 啓子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (70249556)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
| キーワード | 社会福祉関係 / 家族介護 / 介護者支援 / 社会的サポート |
|---|
| 研究実績の概要 |
本研究は、家族介護者の介護離職（介護を理由とした離職）の予防に向けた社会的サポート・システムの構築に関する資料を得ることをねらいに、家族介護者の介護離職（またはその意向）と介護生活の実態についての基本的特徴を明らかにし、併せて、家族介護者の介護離職（または離職意向や仕事の継続意向）の促進・阻害要因を明らかにすることを目的としている。
平成28年度は、次年度に予定している質問紙調査の実施に先立ち、既存研究のレビューやインタビュー調査を実施した。とりわけ、前者については家族介護者の介護離職やワーク・ライフ・バランス、職場環境等に関する文献や書籍の整理を行った。後者については、質的研究に精通した研究分担者と打ち合わせを行い、その後、計4名（就労中、離職者を含む）の家族介護者（または介護経験者）を対象に、介護を理由とした離職または離職の意向の有無とその背景、介護と仕事の両立状況（あるいは両立を可能にしたと思われる要因や阻害したと思われる要因）、職場や家庭環境等について聞き取りを行った。その結果、介護を理由とした離職（あるいは離職意向）には、職場・家庭環境のほか、ソーシャル・サポート（手段、情緒、経済面）等の重要性があらためて明らかとなった。
現在、既存研究の文献レビューやインタビュー調査で得られた知見を整理しながら、次年度に予定している質問紙調査の質問項目の設定・精査、調査協力依頼、調査実施に向けた準備をしているところである。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、平成28年度は既存研究の収集・レビューを行い、さらに家族介護者（または介護経験者）を対象にインタビュー調査を実施した。現在、次年度に予定している質問紙調査の実施に向けた準備をしている段階であり、このことから研究の進捗状況は「概ね順調である」と判断される。
|
| 今後の研究の推進方策 |
概ね、当初の研究計画通りに、研究を遂行する予定である。とりわけ、次年度は質問紙調査を実施し、その結果について集計・分析等を行う予定である。それに先立ち、研究分担者らと連携し、必要な協力、助言等を得ながら、確実な研究の実施を行う。
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
次年度に予定している質問紙調査での印刷費や物品費、郵送費、人件費等の支出の増加が見込まれることから、当初の予定より「人件費・謝金」を節減し、次年度以降の研究計画への充当が必要であると判断したためである。
|
| 次年度使用額の使用計画 |
次年度使用額（繰越額）は、次年度に予定している質問紙調査の円滑な実施と集計等に関して、その費用を充当するものとする。
|
