研究課題/領域番号 |
16K04187
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
筒井 秀代 帝京平成大学, 現代ライフ学部, 准教授 (30569330)
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研究分担者 |
菊地 弘敏 帝京大学, 医学部, 准教授 (80338681)
野村 恭子 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (40365987)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ベーチェット病 / 国際生活機能分類 / 身体的・心理社会的問題 / アセスメント |
研究実績の概要 |
2016年度にベーチェット病患者に対する身体的・心理社会的問題点を抽出するための92項目のチェックリストを開発した。その92項目のチェックリストとQOL評価尺度 (SF-36) を用いて、2017年度に100名のベーチェット病患者 (帝京大学医学部附属病院外来通院中の患者) を対象に面接調査を実施した。ここまでの調査において、眼症状を有する患者は、より身体的・心理社会的問題を多く有していることが明らかとなった。ここまでに得られた結果を日本リウマチ学会総会・学術集会にて発表を行った。 2018年度は、92項目のチェックリストが、全国のベーチェット病患者に適用できる内容であるかを検討するために、全国のベーチェット病患者を対象に、92項目のチェックリストを用いた郵送アンケートを実施する予定であった。しかし、郵送調査実施のために当初予定していた患者個票の使用が困難であったため、調査方法の変更を行った。当初は、患者個票に記載された住所に直接アンケート調査用紙を郵送する予定であったが、厚生労働省研究費補助金 難治性疾患政策研究事業 ベーチェット病に関する調査研究班の班員が所属する医療機関に調査用紙を送付し、班員から該当患者に手渡しをしてもらう方法に変更をした。そのため、新たに研究倫理審査委員会に審査書類を提出し、審査を受けることとなった。また、協力してもらう班員の各医療機関においても、倫理委員会の審査を受けてもらうように依頼を行った。したがって、2018年度にアンケート調査を実施することができなかったため、2019年度への延長を申請した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究方法の変更のため、大幅に進捗が遅れてしまった。当初は、これまでに開発した92項目のチェックリストを用いて、全国のベーチェット病患者を対象に、郵送アンケート調査を実施する予定であった。予定では、患者個票に記載された住所に、直接アンケート調査用紙を郵送し、返送してもらう方法を考えていたが、患者個票の使用が困難であることがわかり、急遽、研究方法の変更を行った。新たな研究方法は、厚生労働省研究費補助金 難治性疾患政策研究事業 ベーチェット病に関する調査研究班の班員が所属する医療機関に調査用紙を送付し、班員から該当患者に手渡しをしてもらうという方法である。研究方法の変更に伴い、新たに研究倫理審査委員会に審査書類を提出し、審査を受けることとなった。また、協力してもらう班員の各医療機関においても、倫理委員会の審査を受けてもらうように依頼を行った。したがって、2018年度は、研究倫理委員会への申請書類の作成および審査に時間がかかり、アンケート調査を実施することができなかった。2018年度に実施できなかった調査は、2019年度に実施予定である。
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今後の研究の推進方策 |
厚生労働省研究費補助金 難治性疾患政策研究事業 ベーチェット病に関する調査研究班の班員が所属する医療機関に調査用紙を送付し、各班員より該当患者に調査用紙を手渡ししてもらう。回答済みの調査用紙は、調査用紙に同封されている返信用封筒にて返送してもらう。回収期間が終了したらデータ入力を行い、92項目のチェックリストの内容妥当性評価、構成概念妥当性評価、基準関連妥当性評価、信頼性評価を行い、最終的なチェックリストを完成させる。
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次年度使用額が生じた理由 |
<理由>2018年度に実施予定であった郵送調査の調査方法変更に伴い、調査実施が1年先送りになってしまったため。 <使用計画>アンケート調査用紙の印刷代および返信用封筒、切手代などの郵送費用、データ入力を外部業者に委託予定のため、その費用に使用予定である。
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