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2016 年度 実施状況報告書

重症精神障害者へのアサーティブコミュニティトリートメントの全国多施設効果評価研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K04195
研究機関昭和女子大学

研究代表者

吉田 光爾  昭和女子大学, 人間社会学部, 准教授 (30392450)

研究分担者 三品 桂子  花園大学, 社会福祉学部, 教授 (50340469) [辞退]
伊藤 順一郎  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 社会復帰研究部, 客員研究員 (80168351)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードACT
研究実績の概要

本研究は、日本におけるACT 実践を新フィデリティ基準のもとに実践したうえで、複数軸からの臨床的な効果評価を複数施設において行う。これを通じて我が国で過去に得られている以上のより高い水準のエビデンスレベルのある実証研究とすることを目的とする。より具体的には①現在ACT 全国ネットワークにおいてフィデリティ評価を通じて高得点をあげ認証ACT とされている事業所と、準ACT とされている事業者における新規利用者の予後を1 年間に渡り追跡調査・比較し、高水準の支援をしているACT 実践の有効性を証明しようとするものである。

本研究は2つの側面からなる。①アウトカム評価:全国のACT の重症精神障害者の新規利用者について1 年間のエントリー期間を設けて募集し、ACT 全国ネットワークに参加する『認証ACT』および『准ACT』事業者間で利用者の予後を1年間追跡し多軸評価によりアウトカムを比較する。②フィデリティによるプロセス評価:上記の効果評価についてはACT として適切なプログラムが実行されているかどうかに関するプロセス評価が必須となる。またフィデリティ尺度とアウトカムの間に相関があることを確認し、フィデリティ尺度の予測妥当性を検証するためにフィデリティ調査を研究期間中実施する。

現段階では昭和女子大学倫理委員会に本研究の審査を終えた状況にあり、②のフィデリティ調査を実施し、また①のアウトカム追跡調査の準備を整えた状態にある。そのうえで、調査を実施するためのマニュアル・調査票などのツールキットを準備した。これらを協力事業所へ配布の上ACT全国ネットワークに所属する平成29年5月よりケースエントリーを開始する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本件研究計画について倫理的な観点から、昭和女子大学倫理委員会に審査を終えたところである。倫理委員会の審査及び、実施に向けての関係機関との調整に時間を要し、計画よりやや実施が遅れたが、現在それらの準備を終え、調査票の吟味とツールキットの作成を終えたところである。各協力事業所に調査ツールキットを配布し、平成29年5月よりケースエントリーを開始予定である。

今後の研究の推進方策

研究計画に従い、エントリーを随時行っていく予定である。エントリーに際しては、そのエントリー状況と事例の追跡・調査票の回収について随時、協力事業所と定期的なモニタリングを行いながら、脱落やドロップを極力少なくするように留意する。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度訪問調査等の予算で計上していた旅費が、訪問調査が年度末にあたり、平成29年度の計上となっている。また、倫理委員会の審査及び、実施に向けての関係機関との調整に時間を要し、計画よりやや実施が遅れた。

次年度使用額の使用計画

現在準備を終え調査票の吟味とツールキット案の作成を終えたところであり、調査票の配布や収集と訪問調査旅費、調査協力への謝金やツールキット作成と配布等で研究費の使用を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 精神障害者に対する多職種アウトリーチチーム支援(ACT)の評価用 フィデリテ ィ尺度の開発とアウトカムの関連の検討2016

    • 著者名/発表者名
      吉田 光爾、三品 桂子、伊藤 順一郎
    • 学会等名
      日本精神障害者リハビリテーション学会 第24回 長野大会
    • 発表場所
      JA長野ビル(長野県長野市)
    • 年月日
      2016-12-01 – 2016-12-01

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公開日: 2018-01-16  

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