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2016 年度 実施状況報告書

大学における死生観教育プログラムの開発的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K04228
研究機関関西学院大学

研究代表者

藤井 美和  関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (20330392)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード死生観 / Death Education / プログラム開発 / 効果測定
研究実績の概要

本研究は、大学生を対象とした多様な文化的・宗教的視点を含めた死生観教育プログラムをResearch & Development手法によって開発・実施・効果測定することである。平成28年度は、①文献研究 ②テキストの英訳と校正 ③海外研究機関への調査実施を予定していた。
①文献研究:国内における高等教育機関における死生観教育については、発表論文、プログラムから死生観教育のバックグラウンドにある学問的背景と内容について、分析を行った。死生観教育の必要性は、福祉、看護、医学領域だけでなくその必要性が認められつつあるものの、実際のカリキュラムの中にどのように位置づけていくか、単位数や専門教育科目との兼ね合いの中での課題が見いだされた。専門教育よりむしろ、一般教育科目の中に、専門性の土台としての価値教育という性質を持たせて、時間を確保し、教育を広げていくことが望ましいことが考えられる(「社会福祉研究」で発表)。
②テキストの英訳と校正:海外研究者との調査・研究交流の際、日本でのDeath Educationを理解してもらうため、研究代表者が現在独自に使用している日本語テキストと資料についての英訳と校正。英訳は終了し、校正は、平成29年度引き続き行うこととする。
③海外研究機関への調査依頼と調査実施:多様な形で行われている海外におけるDeath Education Programとその背景についての調査は、平成28年度研究代表者の体調不良により、海外渡航ができなかったため、実施されなかった。これについては、平成29年度に延期して行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成28年度に予定していた、①文献研究 ②テキストの英訳と校正 ③海外研究機関への調査実施のうち、①と②についてはほぼ順調に進んでいる。しかし、③海外調査については、研究代表者の体調不良のため、実施することができなかった。これについては、平成29年度に行う予定である。

今後の研究の推進方策

① 国内外死生観調査(国内は継続):平成28年度に継続して、死生観調査を実施する。なお、海外における教育機関については、大学授業期間外の時期に行う予定。
②プログラムの背景と内容分析:死生学教育の3種のアプローチと3種の視点から、教育プログラムを分析する。内容分析は信頼性確保のため、博士課程後期課程死生学専攻大学院生2人の協力を得る。
③内容分析から明らかになったプログラム構成要素を柱とした包括的なプログラム案を作成する。多様な価値観と日本人の死生観に配慮し、具体的に実施可能なレベル(資料の調達、ワークショップの時間配分など)を精査し、最終的に15セッションのプログラムを構成する。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度の研究計画(3つのうちの1つ)「海外研究機関への調査依頼と調査実施」:多様な形で行われている海外におけるDeath Education Programとその背景についての調査を、研究代表者の体調不良により、実施することができなかったため、未使用額が発生した。

次年度使用額の使用計画

8月末と3月中旬に海外研究機関へ渡航し、具体的なプログラム調査や実施の背景についてのインタビュー調査を実施する予定にしているため、出張旅費と謝金(コンサルテーション、専門知識の供与に対する謝金)に充てることとする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 死生観にかかわる教育-ソーシャルワーク教育における課題2017

    • 著者名/発表者名
      藤井美和
    • 雑誌名

      社会福祉研究

      巻: 印刷中 ページ: 印刷中

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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