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2018 年度 実施状況報告書

認知症高齢者と子どもの世代間交流に携わる施設職員への交流支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K04236
研究機関畿央大学

研究代表者

南部 登志江  畿央大学, 健康科学部, 准教授 (40568391)

研究分担者 山崎 尚美 (平木尚美)  畿央大学, 健康科学部, 教授 (10425093)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード高齢者 / 子ども / 世代間交流 / 施設職員 / 保育士 / 交流支援プログラム
研究実績の概要

平成30年度の計画は、①29年度に作成した世代間交流支援プログラム(案)に基づき、高齢者ケア施設職員と保育所の職員による合同学習会を開催する ②世代間交流支援プログラム(案)に基づき、大阪府下・奈良県下の3施設の交流の場で実践・評価する ③世代間交流支援プログラムの評価・修正 ④研究成果の公表であった。
①については、学習会を開催し高齢者ケア施設職員と保育士、研究者が世代間交流の実際や課題について報告するとともに、世代間交流の概要について発表を行った。学習会への参加者は13名と少なかったが、参加者の質疑応答や学習会後の評価会などから各施設での 今後の継続・発展のための方向性を見出すことができた。
②及び③については、世代間交流支援プログラム案の内容が一般的であり、具体的な内容でなかったことから、施設での交流に活かすまでには至らなかった。その理由として、頻回に交流を行っていたり、何年も継続して交流を行っている施設での調査数が不足していることが考えられた。そこで、31年度は活発な交流を行っている富山県、神奈川県、大阪府、福岡県などの施設を訪問し交流の実際の観察や課題達成方策につながる内容などの情報収集を深める。
④については、O保育所幼児とA高齢者施設高齢者での交流観察での効果や課題について、日本認知症ケア学会関西地域大会で口頭発表を行った。発表時の質疑応答から、研究を深めるための示唆も得ることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

頻回に世代間交流を行っている施設での交流の実際を観察したいが、平日に行われていることが多く、日程を調節することが難しかった。研究分担者や連携研究者も日程を調節することが難しいことが遅れている理由である。31年度は早い時期に施設と打ち合わせを行い、日程を合わせることが必要と考える。
また、交流支援プログラムの内容も一般的で、施設職員も積極的に活用したいというプログラムとなっていない。それは、各施設の個別性や高齢者、子どもの興味・関心につながる新たなプログラムを打ち出せていないことがあげられる。これも、研究者の実際の交流への参加や職員からの情報量が少ないことが理由としてあげられる。31年では計画的に施設での交流への参加や観察、インタビューなどを増やすことが必要と考える。

今後の研究の推進方策

頻回に交流を行っている、富山県、神奈川県、大阪府、福岡県などの施設で、世代間交流の実際を参加観察し、職員へのインタビューを行い、それぞれの施設でのプログラム内容や交流での工夫点を知る。
さらにその内容を多くの施設で活用できないか、活用時の方法などを支援プログラム案に組み込んでいく。
支援プログラム案の内容を大阪府下の3つの施設で実際に活用していく。その場合、研究者が引っ張るのではなく、職員と協働しながら行っていく。そのことで、職員と研究者による具体的な評価ができ、修正が行えると考える。
再度、合同学習会を開催し、学習会による職員の学びを深めるとともに、より多くの人に支援プログラム活用や世代間交流の効果を知り、必要性を理解してもらう。

次年度使用額が生じた理由

頻回に世代間交流を実施している施設への参加観察や職員へのインタビューを行う。富山県、神奈川県、福岡県の施設へ2名の研究者で出張する。施設への謝金も支払う。調査内容をまとめて分析を行う。分析依頼の謝金を支払う。
会議回数が少なかったので、3回以上行う。会場借用費や資料費などに使用。
学習会での支援マニュアル活用や評価ができていなかったので学習会を行う。支援マニュアルが作成出来たら製本し、協力してくれた施設へ郵送する。研究成果を認知症ケア学会で発表予定であるので、参加費や交通費が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 施設を利用する高齢者と保育所幼児の世代間交流観察からの考察2018

    • 著者名/発表者名
      南部登志江
    • 学会等名
      日本認知症ケア学会2018年度関西地域大会

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公開日: 2019-12-27  

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