研究課題
基盤研究(C)
10代出産母子世帯は、妊娠・出産時からすでに経済的な課題を抱えており、実家からの援助を受けて生活していた。彼女たちは、今の暮らしに満足しているが、自立できていないし、自立の見通しが立っていない。彼女たちが頼りにしている家族に変化が起きると、彼女たちの生活や子育ては危機的な状況に陥ると考えられる。10代出産母子世帯に対して、妊娠期から衣食住をはじめ生活支援、将来自立するための教育的支援、職業支援など総合的に支援が必要である。
児童福祉学
「10代出産」と「母子世帯」という2つの要因を合わせ持つ「10代出産母子世帯」について、日米の現状および福祉的支援の状況を明らかにした。10代で出産した母子世帯および10代で出産した寡婦世帯に対して個別インタビュー調査(日本・アメリカ)、グループインタビュー調査(アメリカ)、アンケート調査(日本)をおこなった。10代で出産した母子世帯の支援者に対してインタビュー調査を行った(日本・アメリカ)。この研究により10代出産母子世帯の課題が明らかとなり、支援についての提案ができた。