本研究では,下位目標が2つある際の楽観性の高い人の目標追求について検討することを目的とした。具体的には,1つの下位目標の達成が別の下位目標の追求に及ぼす影響について,楽観性が調整変数として働いているのかどうかを検討することを目的とした。 本研究の結果より,1つの下位目標の達成が別の下位目標の追求に及ぼす影響について,楽観性が調整変数として働いていることが示された。楽観性の高い人は,1つの下位目標が達成された時と未達成の時とでは,別の下位目標の追求の強さが異なることが明らかとなった。本研究の結果より,楽観性の高い人は,文脈に応じて行動を自己制御していることが示唆された。
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