本研究は、高齢者のストレス対処と主観的well-beingが維持される関係を実証的に示すことを目的とする。60-80代の高齢者18人に半構造化面接を行い、適応方略がどのように表現されるかを検証した後、45-84歳の男女460人(平均66.48歳、標準偏差10.84)に郵送調査を行った。年齢と主観的well-beingの関連にストレス対処、感情well-beingを媒介とした構造方程式モデルは許容できる範囲の適合度を示した。この結果から、高齢者の主観的well-being にストレス対処が媒介となることが示唆される。今後は、高齢者の縦断的研究を含めたさらなる研究が必要である。
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