• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

素点を利用したDIF指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K04289
研究機関東北大学

研究代表者

熊谷 龍一  東北大学, 教育学研究科, 准教授 (60422622)

研究分担者 野口 裕之  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 名誉教授 (60114815)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードDIF分析 / 特異項目機能
研究実績の概要

本年度では,1)実際の心理尺度データに対してDIF(Differential Item Functioning:特異項目機能)分析を応用し,評定者間の差異に関する分析を行うこと,2)複数のテスト冊子がある状況でのDIF分析の問題点の洗い出しとその解決および実データによる検証に取り組んだ。
1)では,3~16 歳くらいまでの子どもの内在化・外在化問題を測定するための国際標準ツールであるStrength and Difficulties Questionnaire (SDQ; Goodman, 1997)の調査データに対して,子どもの自己評価のほか,父親,母親,教師の評定データについて,DIF分析の手法を応用して,評定者間の差異を検討することを試みた。この研究により,データ構造をどのようにしてDIF分析を行うのかで,その結果が異なることが示された。この成果に関して複数の学会発表を行った。
2)では,問題項目が異なる(共通項目は存在する)複数のテスト冊子において,できるだけ情報を多く用いる形でのDIF分析の手法について検討した。本研究で提案してきた素点を用いたDIF検出方法では,素点の合計点を用いていたのに対し,この部分を項目反応理論(Item Response Theory; IRT)の潜在特性尺度値を利用することで,共通項目以外の部分の情報も取り入れた形でDIF分析を行うことが可能となった。。またこの手法を,欧州言語共通参照枠(Common European Framework of Reference for Languages :CEFR)の能力記述文(descriptors)に関する質問紙調査データに適応することも試みた。この成果については,2019年度の学会で発表を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] Can fathers and mothers properly evaluate their children’s problems? -An IRT investigation on the Strengths and Difficulties Questionnaire-2018

    • 著者名/発表者名
      岩田 昇,熊谷龍一,佐伯いずみ
    • 学会等名
      34回日本行動科学会ウィンターカンファレンス
  • [学会発表] DQ評定における男女間DIFの検討~評定者による相違2018

    • 著者名/発表者名
      岩田 昇,熊谷龍一,佐伯いずみ
    • 学会等名
      日本心理学会第82回大会
  • [学会発表] 複数評定者データのDIF分析に関する方法的検討2018

    • 著者名/発表者名
      熊谷龍一,岩田 昇,佐伯いずみ
    • 学会等名
      日本心理学会第82回大会

URL: 

公開日: 2019-12-27   更新日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi