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2017 年度 実施状況報告書

両親の抑うつと小学校低学年児の適応に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K04292
研究機関筑波大学

研究代表者

安藤 智子  筑波大学, 人間系, 教授 (90461821)

研究分担者 塩崎 尚美  日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (30350573)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード抑うつ / 子育て / 感情の社会化
研究実績の概要

1.妊娠中からの縦断研究を継続し、7歳時点の両親への調査票配布を子どもの誕生日に郵送して行った(242組)。また、9月からは、8歳時点の両親への調査票配布も開始した。質問内容は、子どもの学校や家庭における適応、両親の抑うつ、養育行動、夫婦関係等である。
入学時に感じていた不安と、入学後に感じている不安についてのKJ法による類型化や経年変化について分析を進めた。
妊娠期からの測定変数間の変化や、母親、父親の抑うつが相互の影響関係、母親、父親の抑うつと子どもの抑うつとの関連についての異同などについて分析を進めている。
2.子どものネガティブ感情への対応尺度としてThe Coping with Children's Negative Emotions Scale (CCNES)、およびそのトドラー版である、Coping with Toddler's Negative Emotions Scaleの再検査信頼性を4月に、予測的妥当性の調査を8月に実施した。
昨年度から収集したデータと共に、日本語訳版の信頼性・妥当性の検討を行い、内的整合性や再検査信頼性、収束的妥当性、予測的妥当性について、おおむね期待通りの結果が得られた。
さらに、同尺度を用いたアメリカの母親データとの、測定不変性と構造不変性の検討を行った。ほとんどの下位尺度で、配置普遍性、測定普遍性があることを示す結果が得られた。さらに、日本データとアメリカデータの平均値や下位尺度間の相関等の異同について分析し、日米の養育者の子どものネガティブ感情に対する態度の文化差について考察を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

収集するべきデータを得ることができた。尺度の作者からアメリカのデータ提供を受けて、国際比較研究も進めることができたのは予想外の成果であった。

今後の研究の推進方策

縦断データの比較検討の発表、及びに子どものネガティブ感情の日本語版の信頼性・妥当性の検討、アメリカデータとの構造不変性の検討を進めて発表する。

次年度使用額が生じた理由

尺度の信頼性妥当性の検討の調査協力者への謝礼や郵送費、人件費を支払うために、前倒し申請を行ったが、予想よりも人件費がかからなかったために繰り越した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 養育行動が幼児の行動と親の精神的健康に与える影響2017

    • 著者名/発表者名
      上野智江・安藤智子
    • 雑誌名

      カウンセリング研究

      巻: 54 ページ: 1-13

    • 査読あり
  • [図書] 育てたい子どもの姿とこれからの保育2018

    • 著者名/発表者名
      安藤智子
    • 総ページ数
      246
    • 出版者
      ぎょうせい
  • [図書] アタッチメントに基づく評価と視点2018

    • 著者名/発表者名
      安藤智子
    • 総ページ数
      242
    • 出版者
      誠信書房

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公開日: 2018-12-17  

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