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2019 年度 実績報告書

いじめ被害児童生徒の被援助志向性を考慮した相談システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K04300
研究機関大阪教育大学

研究代表者

水野 治久  大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (80282937)

研究分担者 本田 真大  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (40579140)
戸田 有一  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70243376)
竹内 和雄  兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (10639058)
永井 智  立正大学, 心理学部, 教授 (20513170)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードいじめ / 被援助志向性 / 援助要請
研究実績の概要

2019年度は研究成果の応用として2つの実践を行った。ひとつは,「一般社団法人てとり」の『stand by you(動画)』に対する助言である。このプロジェクトは,いじめなどの悩みを相談できずに苦しんでいる子どもたちへの援助資源の周知及び援助要請の促進を目的としている。2019年8月26日にプレスリリースを行い143社のメディアで記事・映像が掲載された。また,この教材を用い中学生90名に心理教育を行った。
もう一点については,援助要請を促進させるためのアプリへの導入を目的としたホームページコンテンツの開発である。ホームページには,子ども向け,大人(教職員)向けのページがある。子ども向けのページは,いじめ被害者を想定した漫画を掲載した。漫画には,いじめ被害者の児童生徒の援助要請の不安を低減するために4つの場面を設定した。
4場面は,「相談できる相手を見つけよう」,「いじめられているのはあなたが弱いわけではない」,「いじめられてもガマンすべき?」,「いじめを見た」である。①「相談できる相手を見つけよう」については,いじめ被害相談の不安について,援助内容と援助資源ついて紹介している。②「いじめられているのはあなたが弱いわけではない」についてはいじめの種類と,いじめ被害の原因帰属について紹介した。③「いじめられてもガマンすべき?」では,いじめについての援助要請を抑制する心情に対する理解といじめ被害を教員に相談している児童が多いという研究成果を示した。④「いじめを見た」では,いじめ防止には周囲の人の役割が大事であることを示した。大人向けのページでは,いじめに対する対処方法を解説した。
現在,このHPはストップイットジャパンのアプリで閲覧できる。アプリを使用しているのは125,936名の児童生徒である。なお,HP経由で閲覧した閲覧履歴は5月22日15時現在,435件であった。

研究成果

(4件)

すべて 2019 その他

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 援助要請といじめ被害~小学生は誰にいじめ被害を相談するのか~2019

    • 著者名/発表者名
      水野治久
    • 学会等名
      日本学校心理士会2019年度大会
  • [図書] 心理職としての援助要請の視点-「助けて」と言えない人のためのカウンセリング2019

    • 著者名/発表者名
      水野治久監修 木村真人・飯田敏晴・永井智・本田真大
    • 総ページ数
      169
    • 出版者
      金子書房
    • ISBN
      978-4-7608-2671-1
  • [備考] SEEK-HELP いじめで苦しんでいるあなたへ

    • URL

      https://seek-help.net/?fbclid=IwAR1LRGHN0yoY5Rk3T1hl6GqcQKfYu84PtNiPXhYo_K06I7Cv3dhuE7L0Lqg

  • [備考] いじめで悩む子どもたちの力に

    • URL

      https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000048024.html

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公開日: 2021-01-27  

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